風水設計とは、新築をお考えの方に土地選びから(あるいは既存の土地)風水を施した建築(陽宅)のための、設計から完成に至るまで一貫して行う設計のことです。
ここでは、2件のお宅にこめられた「エピソード」、風水設計の基礎となる「立地環境づくり」について、ご相談から完成までの一般的な「フロー(工程)」をご紹介します。
[A邸]photo.kan kanbayashi 写真をクリックすると拡大します
エクステリア、外観、室内ともに、数種類の理気と巒頭を組み合わせたため、通常の設計期間の3倍の時間を費やしましたが完成度の高い風水住宅となりました。
A様のお住まいは建て替えの新築でしたが、この場所に長年住まわれたお施主様が、何よりもこの土地の持つテーマを深いところで感じとられており、ご提案に際しご理解と共感を示してくださったからこそ実現できたのだと思います。
また、木造住宅で複雑な曲面を外壁で構成するという難易度の高い施工も、職人さんのたちの匠の技に支えられました。
[B邸]photo. SAKAI Koji. GRAYTONE PHOTOGRAPHS
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日中全ての方角から太陽光が入るよう設計しています。
夜も様々なシーンで鮮やかな色彩が空間を演出してくれます。
リビングとダイニングキッチンは幅広の引戸で区画しています。これはオフィシャルな要素も求められる接客時のためです。不意の来客に慌てることもなくなりますから、忙しい方や片付けが不得意な方にもお勧めです。
その他のエリアも繋げつつ区画するという手法を取りました。わずか8帖のリビングですが全く狭さを感じさせません。
もちろん風水は内家巒頭で家具のレイアウト、ドア位置、動線も考慮しています。
立地環境は風水の良し悪しを大きく左右します。
良い立地環境とは、大きな範囲(都市や街)、小さな範囲(町内、自分の家)の両方においてです。
しかし理想的な土地を手に入れるのはなかなか難しいものです。
そこで、人工的に土地に手を加え、吉相の土地に近づける風水の技法が古代からありました。
まずはじめに、いま住んでいる場所、あるいはこれから予定されている土地の向き(道路に面した方角)、道路の形や傾斜、起伏の形、周辺の建物などを診断し、風水措置が取れるかどうかを判断するところから始まります。
それが可能であれば、塀、植樹、盛土、敷地内の雨水の流れる経路の設定、水盤など人工的に水の流れを作る場合もあります。
この段階を経て、家の配置、その次に玄関の位置や間取りという順番で考えていきます。
風水設計とは、新築をお考えの方に土地選びから(あるいは既存の土地)
風水を施した建築(陽宅)のための、設計から完成に至るまで一貫して行う設計のことです。
ご相談から完成までのながれを10段階のフローにてご紹介いたします。
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ご計画の概要、時期、ご予算、ご要望の確認と風水のご説明
大切な住まいを計画するにあたり、せっかくだから風水を取りいれたいとお考えになる方は少なくないようです。
まずはお気軽にご相談ください。風水設計とはどのようなものなのかを、実際の風水設計の施工写真や図面をご覧いただきながらご説明させていただきます。
また、ご計画の動機、家族構成、予算、時期、住宅ローン、建てた後の維持メンテナンスや税金などもアドバイスをさせていただきます。
※費用:無料です。 -
土地、建物(既存)調査。
風水施工でまずはじめに考慮しなければならないことは土地です。
風水は「家を建ててから施すもの」「建物の間取りやインテリアの色だけ」と思っている方も多いようですが、実際は土地の良し悪しが住まいの質を決める重要な土台となります。
土地の形状(道路、起伏、土地の向き、周辺環境)は、風水の巒頭、理気の観点で調査します。
・巒頭(らんとう)周囲の環境、家内外の環境など、実際に目に見える『有形』のもの
・理気(りき)方位など『無形』形をなさないものです。建築年、建築物の方位など
地図上の真北と磁北の編角の整合性、精密機械と羅板(風水の方位磁石)を併用し測定します。しかし、現状の建物や土中に埋もれた金属などに反応し、正確な方位が出ない場合もありますので建設前に更地になった段階でもう一度測定いたします。
完璧な土地の条件というのは、都市においては難しいことですが、建物の形で工夫したり、塀を建てたり、盛土をしたりなど古来からの手法を施すことができます。(稀にどうすることもできないケースもあり、その場合は残念ながら土地の変更をお勧めします。)
新たに土地を探す方は、できる限り条件の良い土地を選んでいただきたいので、事前にご相談ください。土地の調査から有料とさせていだきます。費用は地域、規模により異なりますのでご相談ください。 -
ご予定の建設地における、風水設計のアウトライン(概略)を作成。
基本設計の基礎となる重要な作業です。
土地の持つ特性や、周囲の環境を考慮し、最大限に風水を生かせるよう、巒頭による全体的なデザインの方向性、複数の理気を組み合わせ、エクステリア計画、建物配置(塀やアプローチ、駐車スペース、ガーデニング、敷地内の集水位置を特定し、概略を作成します。水の流れる方向、位置なども重要な項目です。
ここでおおまかな部屋のレイアウト(玄関の配置、リビング、水廻り、寝室など)の方向性が決まります。
この時点で、ざっくりとした坪数と建築費の目安を立てます。
この段階で風水プランニング委託契約をさせていただきます。 -
建物配置、土地の造作方法、平面計画、内部、外観の風水デザインを作成。
3の条件をもとに、具体的なプランを作成します。
計画概要、配置図、各階平面図、外観図(立面又はパース)を作成いたします。
また、素材の持つ気も風水の大切な要素ですので、より安心な自然素材(素性の確かな)のご紹介や、施工方法について話しあいをしていき、必要に応じて実際の建築現場にご案内いたします。
この段階で概算見積もりを作成し、目処がたちましたら設計監理契約をさせていただきます。
住宅ローンをご利用の場合は、ここでローンの事前審査を銀行に提出いたします。
手続きのアドバイス、お手伝いをさせていただきます。
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建築の構造や、風水による細かな寸法や仕様の材料を決定。
【実施設計・Ⅰ】
詳細な設計に入ります。基本設計で確定した内容を元に、確認申請図面、実際に施工するための設計図面を作成します。
【実施設計・Ⅱ】
構造、デザイン、内外の仕上げ材、住宅機器、製作家具など細かな打合せに入ります。
廊下の巾や棚の高さなども風水の吉寸法で設計していきます。
インテリア計画も(内装、照明、家具、カーテンなど)、サンプルや写真、必要に応じメーカーショールームをご案内いたします。
同時に確認申請手続きに入ります。 -
建築見積もり依頼と建築契約。
6と同時進行で、建築工事見積もりを施工業者に依頼します。
一社特命か、あるいは数社にご依頼されるかも、ご要望に応じアドバイスさせていただきます。
施工業者からの見積もりを精査し、最終の予算調整を行います。
住宅ローンを利用される方は、ローンの申し込み手続きに入ります。
施工業者が決定しましたら、建築請負契約となります。 -
着工・設計監理
【着工】
確認申請の受理、建築会社、建築費の決定後、いよいよ着工です。
建て替えの場合は、既存建物を解体し更地になった段階で念のため、再度風水の測量を行います。
方位の誤差により、設計変更が生じる場合があります。
地鎮祭、動土(土を掘る)を撰日という方法を用い日時を選定いたします。
【設計監理】
着工中、設計図どおりに建築工事が進められているかなどの現場の検査、施工業者との打ち合わせ、必要に応じ製品検査を行い、状況を報告したします。
工事の進捗にあわせ、お打ち合わせ、ご相談を行って参ります。 -
建築検査とともに、風水の最終検査を行い、鑑定書をご提出。
建築の竣工検査、確認申請検査機関による完了検査を終え、お引き渡しとなります。
同時に家具のレイアウトなど最終の風水調整を行います。
※建築設計と風水企画を合計し建築費の10~20%を基準にさせていただいています。
建築規模、風水条件により異なりますので、お気軽にご相談ください。